青地に白のセント・アンドリュー・クロス (St.Andrew’s Cross) 旗 がScotlandの国旗です。セント・アンドリュー・クロスは、X字型の十字にかけられて殉教した、十二使徒の 一人でスコットランドの守護聖人であるセント・アンドリュー(聖アンデレ)を象徴しています。
Scotland では、英国国旗(ユニオンジャック)はほとんど目にしませんでした。独自の議会を持ち、大幅な自治権を持ち、使用されている紙幣も The Bank of Scotland 発行。それでも、今年は300年ぶりの独立の可能性が極めて高いとの事。下の写真は、St Andrews Old Course Hotel で撮ったものです。英国国旗がはためいた数少ない場所でした。尚、The Bank of Scotland 発行の紙幣は、England/London では受け取りを拒否される事もあるとか。
A) Golf Course(以下、GC)数:
英国全体で2,752(日本は2,442)、Scotlandには 564 のGCがあります。Private GCは僅か5、The Open開催GCを含め、ほぼ全てのGCでプレーが可能です。但し、GCによってはVisitor枠の曜日、時間制限が有りますので、有名・人気GCの予約可能日時・手配はかなり前もって行う事が必要です。(日英の全体数は、2008年現在、Wikipediaより)
一寸情報:Scotland のGC数は、1850年 = 17(ゴルフ人口は15,000人、99%がScotland人)、1870年 – 34、1890年 = 387、1910年 = 4,135。19世紀後半から猛烈なGC新設ラッシュが生じましたが、2度の世界大戦でブームは去り、2013年現在は564となっています。
B) GCの情報入手:
Scotland National Tourism Organizationが(http://golf.visitscotland.com )をopenしています。Top pageの右下にあるOnline BrochureをクリックするとOfficial Guide to Golf in Scotland (http://edition.pagesuite-professional.co.uk)に繋がり、公式な詳細なゴルフ情報誌(以下、公式ガイド)がダウンロード出来ます。2013年度版は132頁もあり、少々重たいサイトで立ち上がりに多少時間がかかりますが、全GCのwebsite address、電話番号、料金を含むコース情報が、6地域別・アルファベット順にリストされておりMy Plan作成には欠かせません。
効率良く目的のGCを検索するには、画面中央上に表示される頁数「1/132」をクリックし、現れる白いBoxに「108」と入力するとA-Z順に整理されたGC Listが表示されます。最後に144件のHotel、B&B/Bed & Break情報(広告)も掲載されています。Scotland訪問時には、駅や町中にあるVisit Scotland Info. Centerで入手しておくと何かと便利です。
C) Green Fee(以下、GF)分析:
少数の有名GCのGFは極めて高額ですが、公式ガイドを見てみると多くのGCのGFは£30前後。時間に余裕もあるので、公式ガイドにGF記載のある527コースを価格帯別に分類・分析しました。上記websiteのQ&Aでも、一部のGCは高いが、多くの素晴らしいGCは£40/6,000円前後でプレー出来ると書いてあります。
① GFの平均は£31.4/4,710円。一部GCは9Hですが単純平均しました。元々、Linksは海岸沿いの農業には適しない砂丘地帯の野生の芝草を刈っただけですので、GCの造成費はタダに近く、散水等の手入れも行わないので、このGFで十分なのだと思います。有名GC でも大多数が GFの安い Twilight (3~4時以降 Tee-off )を提供しています。
② GF価格帯別GC数:£100以上 = 20GC(全体比4%)、£50~99 = 48GC(9%)、£30~49 = 140GC(27%)、£15~29 = 221GC(42%)、£15以下 = 98GC(19%)。2000年頃から米国人が多く訪問する様になり、Linksの観光産業化が進み、有名GCのGFが高騰していまいました。
③ 一部有名GCを除き、ほとんどのGCが1RのGFの20~50%増しのDaily GFを設けています。
④ Turnberry等一部有名GCには米国資本(かっては日本資本も)が投資、米国流経営になっています。
D) Type別GC数分析:
公式ガイドの各GC紹介の最初の項目は「Type」です。GCに色々なタイプがあるなんて知りませんでした。
① Links:123(全体比22%)。英国&アイルランドの有名GCのほとんどがLinksで、The OpenはLinksで開催するのが不文律になっています。海岸沿いにあり、砂地で水捌けが良く、自然の雨以外は散水しないので固く早い。自然のままで整地していないので、フェアウエーもグリーンもデコボコ。フェアウエー中央のナイスショットでも不運なバウンスでラフに入りロストも生じる。ラフは自然の雑草で深く木はほとんど無し。大小多数のバンカーがあり、多くは極めて深く、プロでも脱出に苦労。Clubhouse前がNo.1Hで、No.9が一番遠く、No.10よりNo.18/Clubhouseに向けて戻ります。
② Parkland:238(42%)。内陸部にあり、公園の様に見事に散水・手入れされ青々とし整地されたフェアウエーとグリーンのGC。米国PGA、日本、カナダのGCはほぼ全てParklandです。
③ Heathland:129(23%)。LinksとParklandの中間的なGC。Heather/ヒース、gorse/はりえにしだが生い茂っていまする。
④ その他 = 74。Inland、Woodland、Moorland、Seaside、Cliff等があります。
(2013年5月9日掲載)
リンクスの名門のプレーフィーはセルフでも高いですね。
3月だと安いので、3月にしましたが、寒さが心配です